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2007年09月18日

全45曲収録のFF7楽曲がネット上で無料配布中



全45曲収録の「Final Fantasy VII Voices of the Lifestream」がネット上で無料配布中 - GIGAZINE
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往年の名作RPG「Final Fantasy VII」のサウンドに魅了されたファン達が結集して、元の曲をベースにしてリミックスしたサウンドトラック、それが「Final Fantasy VII: Voices of the Lifestream」です。ジャズ・テクノ・ロック・クラシックなど様々なジャンルの曲にリミックスされたFF7の楽曲を聴くことが可能です。全部で45曲もあり、総容量は2.32GBにもなります。参加したアーティスト数は総勢40名以上。全曲が無料でダウンロード可能です。

ダウンロードは以下から。ファンの熱意を感じることができます。  


2006年06月19日

ガンガンパワードが隔月刊化


増刊ガンガンパワードが隔月刊化。
FF12の漫画も読めるみたい。
インターネット上でプレビューも見られる。

公式ページ
プレビュー  


2006年06月06日

2006年05月31日

(64)双対の力



「何度言わせる。オンドール候の口封じだろう」

「それだけか」

バッシュの搾り出すような声に、冷淡にジャッジが問い返した。
しかし、バッシュは逆に問い返す。

「ヴェインに聞けないわけでもあるのか」

ジャッジが顔をしかめた。

「・・・反乱軍の重要人物を拘束し、現在ラバナスタより移送している。アマリアという女だ」

はっとした顔でバッシュが顔を上げる。
その表情の変化を楽しみように、ジャッジが冷たい微笑を浮かべた。

「さて、何者かな?」

ジャッジの言葉に、悔しげにバッシュが顔を背ける。
その唇は硬く結ばれていた。

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2006年05月30日

(63)其の者の名は



城塞の深部、薄暗い地下牢。
そこにひとりの男が繋がれていた。

「少し痩せたな、バッシュ」

ジャッジは近寄ると、おもむろに兜を外した。

少し離れた場所で様子を伺っていたヴァンは、ジャッジが言った『バッシュ』という名前に反応して、思わず身体を乗り出した。
冷静なバルフレアでさえ、腕組みしていた身体を微かに動かした。



「見る影もない。生き恥だな。王を殺して処刑されたはずが、なぜ生かされている」

ジャッジはそう言うが、それは疑問でもなんでもない、何の感情もない質問だった。
生きているのか死んでいるのかも分からない鎖に繋がれた男──バッシュ将軍は、ゆっくりと顔を上げた。

   


2006年05月29日

(62)心のシグナル



悠然と通路を進むジャッジ達。
ヴァン達がその後を音を立てずに追う。

角から顔を覗かせたバルフレアは、先頭のジャッジが扉の前で呪文を唱え始めたのを見た。
地の底から鳴り響くような声音で放たれる呪文に反応し、扉が青白く光りはじめる。
その眩しさに、傍らの兵士が思わず目を背けた。
両手で大きく印を結びながら、さらに呪文を続けるジャッジ。

扉の絡まった紋様が、植物の蔓か生き物のように動きはじめ、その先への道を開ける。

魔法の呪文で開く扉──。

その先にあるこのが、よほど重要なものであるということは、誰の目にも明らかだった。
ヴァン達は覚悟を決めて、その通路へと足を踏み入れる。



  


2006年05月24日

(61)稀なる客人



扉が閉まる前に駆け込んだバルフレアは、勢いあまって通路の曲がり角に飛び出してしまい、慌てて身を隠した。
覗き込んでみると、帝国軍の兵士がうじゃうじゃといる。

バルフレアは、素早く室内の位置関係を把握するために目を走らせる。どうやら階段を上がった先に、扉がありそうだ。

その頃、ヴァンは自分たちが入ってきた扉が魔法で自動的に閉まるのを見て、素手でこじあけてみようと葛藤しているところだった。
フランは、なんのツッコミもせずに、その様子をじっと見つめていた。おそらくそういう性格なのだろう。



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2006年05月23日

(60)身だしなみ



「見て──」

先頭に立って暗闇を移動していたフランが、通路横の奥に何かを見つけてささやいた。

「ん? こいつは囚人たちから取り上げた荷物だな」

バルフレアが素早く見抜いて教える。

「じゃぁ、オレたちの荷物も──?」
「だといいねぇ」

楽観的なヴァンが嬉しそうに言うのを、バルフレアは首をすくめて答えた。  続きを読む


2006年05月22日

(59)追跡



「奴等に気取られないように、ついてくぞ」
「え?」

敵が移動をはじめたのを檻の影で確認しながら、バルフレアが呟く。
当然、逃げ道を探すつもりだと思っていたヴァンは拍子抜けた。

「独居房への扉は強力な魔法でロックされているの。さすがに私じゃ無理だったわ」

フランがそう説明する。

「やつらが開けてくれるってわけさ」

バルフレアはそう言ってヴァンの肩を叩く。



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2006年05月19日

(58)それぞれの理由



「閣下は有能な者であれば人種など気にされないお方だ。だが礼儀を知らない者には、それなりの態度で臨まれよう」

ジャッジと呼ばれる男は、言いながらバッガモナンに近づく。
ゆっくりと落ち着いた声音だが、その声には抵抗のできないような威圧感があった。

「・・・オレは──!」

「領内を自由に行き来できるのは閣下のおかげ──そうだな?」

言いかけたバッガモナンの言葉を遮るように、ジャジは言い伏せる。
さすがのバッガモナンも分かったというように両手を振った。

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2006年05月17日

(57)神を名乗りて



「ジャッジ?」

フランの言葉をオオム返しにヴァンが聞く。
バルフレアがそれに答えた。

「知らないのか? アルケディアの法と秩序の番人を名乗る連中さ。その正体は、帝国を支配するソリドール家の武装親衛隊で──帝国軍の実質的な指揮官ってわけだ」



「ったく──裁判官っていうより処刑人だぜ」

 
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2006年05月16日

(56)バッガモナン



闘技場を見下ろす観客席で、バッガモナンと帝国軍の隊長が罵り合っていた。

「聞こえなかったか? オマエらはバカで能無しと言ったンだよ。空賊ひとりの顔もわからンとはな」

「いい気になるなよ、バッガモナン。貴様の言うことが正しければ、その空賊を捕らえたのは我々だ。我々、帝国軍が捕らえたのだ。貴様のような薄汚い賞金稼ぎの手を借りなくとも──我々だけで秩序を作れるのだ」

「あぁン? よく聞こえねぇな」



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2006年05月15日

(55)闘技場・脱出



「早いとこ逃げないとマズいが──」

バッガモナンの姿を見たバルフレアが呟く。
多額の賞金がかかっているバルフレアを執拗に追いかけるバンガ族のリーダー。それがバッガモナンという男だ。

ヴァンは、ふと気配に気づいて横を向く。
闘技場の檻が、少しだけ音も立てずに開いた。
フランだった。







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2006年05月12日

(54)追いかける牙





地下牢と外界を結ぶ扉が開き、大勢の帝国軍兵士が現れた。
身に着けた鎧のこすれる音が辺りに響き、近づいてくるのが分かる。

囚人たちは、面倒なことに巻き込まれないように散り散りに奥へと引っ込んでいく。
下っ端らしき兵士が、闘技場の周囲の階段にズラリと整列した。
その真ん中を、隊長らしき兵士がゆっくりと進む。







隊長らしき兵士が、フェイスプレートを上げて闘技場を見回す。
そこにはがらんとした誰もいない砂が広がっていた。

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2006年05月10日

2006年05月10日

2006年05月09日

(53)勝者ふたり



戦闘が始まってしまえば、飄々としていたバルフレアの動きは鋭かった。
今まで見たこともないような眼光で敵を見据え、拳を出すバルフレアを横目で見ながら、ヴァンはバルフレという男の本当の姿を見た気がした。

わざわざ自分から逃げ場のない闘技場に飛び込んでくる意思。
たぶん、それはヴァンを助けたかったわけじゃない。
無抵抗だった赤い肌のバンガ族を、よってたかって暴行した牢の番人たちを許せなかったのだと思う。

バルフレア──空賊とは、そういう男なのだ。



戦い慣れしたバルフレアと、修羅場をいくつも経験したヴァンの前に、弱い者いじめしかしてこなかった牢の番人がかなうはずもなかった。

勝負は、あっさりとついた。

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2006年05月08日

(52)闇に炎





颯爽と優雅な物腰で立ち上がるバルフレア。

「大丈夫か、ヴァン?」

ヴァンは青ざめながらも、なんとか頷いた。
バルフレアが加勢に入ってくれたとはいえ、敵は3人のうえ、こちらは素手。
そしてこの3人を倒したところで、逃げ場のない檻の中という状況は変わらないのだ。
絶望的といえた。



牢の番人たちは、怒り狂って武器をメチャクチャに振り回している。
粉々にしてやるという意気込みが感じられた。

その様子を見て、ヴァンはファイティングポーズをとる。
前方に立つバルフレアは、余裕の構えだ。

そのバルフレアが、不適に笑った。

そして左手で、遊ぶかのように手招きをした。



  


2006年05月05日

(51)義賊バルフレア



「あー、本当、臭えなぁ」

緊張感のない、のんびりとした声がどこからか聞こえてきた。
ヴァンに殴りかかろうとしていた牢の番人達は、怪訝そうに辺りを見回す。

ヴァンは、はっとして頭上を見た。

「こりゃ牢獄っていうより、豚小屋だ」



文句を言いながら、2階席で男がすたすたと闘技場の手摺に近づいてきた。
バルフレアだ。

突然、姿を現した男に、番人が武器を振り回しながら怒りを露にした。
そして何か不満そうに鼻を鳴らしながら、叫び声をあげる。
バルフレアは、その醜い様子に、顔を背けると唾を地面に向かって吐き出した。







「お前の方が臭いって言ったのさ、このブタ野郎!」












バルフレアは指を鳴らすと、ひらりと手摺を飛び越えて、自ら闘技場の中に飛び込んだ。

   


2006年05月03日

(50)汝の罪は



無慈悲に鈍器がバンガ族の男の東部に向かって振り下ろされた。
動かなくなった男に構わず、牢の番人たちは殴る蹴るをやめない。
泣き叫ぶのも何の抵抗もしなくなった囚人に暴行するのに飽きて、番人のひとりがヴァンを振り返った。
顎で仲間に合図する。
番人は、重そうな鈍器を床にずるずると引きずりながらヴァンに近寄ってくる。





「──ひどいことを」

ヴァンが呟いた。
バンガ族の男は完全に動かなくなっている。
誰の目にも死んでいるのが明らかだ。



武器を持って近づいてくる牢の番人に、ヴァンは抵抗する術がないため後ずさる。
逃げ場はない。
その時、頭上から雄たけびが聞こえた。
さきほど番人が上から降りてきた場所だ。牢の番人は3人組。まだ仲間が上に残っていたのだ。

空から降ってきた番人の、丸太のように太い腕が振り下ろされる。
頭部に衝撃を受けて、ヴァンの視界がブラックアウトした。

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