2006年03月22日
(19)はぐれトマト

執政官閣下の着任式典のため、特別警戒中の東門。
兵士が門を封鎖して、外からの侵入者がないようにしているせいで、街人も外へ出ることを許されなかった。
「へぇ、困ったな。今夜のパーティを仕切ってるミゲロさんから、執政官をもてなす料理に使う大事な食材を受け取ってこいって頼まれてるんだけど。あんたのせいで料理が間に合わなかったら執政官って人も怒るよな、オレには関係ないけど」
ヴァンは嘘ぶいて、伝票を衛兵に見せる。
「あのお方がそんなつまらんことで機嫌をそこねるものか!」
激高してヴァンに伝票を就き返す衛兵。傍らのもう一人の衛兵が、心配そうに近づいてきた。
何人かの衛兵が集まってきて、不安そうに相談をはじめる。ヴァンはニヤニヤしながらそれを眺める。
「チッ、仕方ない。じきにこの門も封鎖するからな!」
衛兵がそう言い放つと、門が大きな音を立てて開き始めた。

断崖の上で、手配書にあったとおりのヘンテコなモンスターを見つけたヴァンは、斬りかかる。
しかし奇怪なモンスター「はぐれトマト」は、ヴァンをあざけり笑うかのように、断崖から身を躍らせると、下の地表まで急降下する。
ヴァンが慌てて下を除くと、はるか下で、はぐれトマトがからかうようにヴァンに向かって飛び跳ねていた。
からかわれて怒るヴァンは、崖を回りこんではぐれトマトを追いかける。
トマトのくせに炎を吐くはぐれトマトにひっかき回されながらも、これの討伐に成功する。
はぐれトマトが最後に無様にひっくり返ったのが、してやったりという感じだった。










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